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この現象は2液形塗料、特に溶剤系塗料によくみられる現象です。2回塗りした際に、塗料に含まれる溶剤分が反応硬化の始まった1層目を透過、下塗りや既存塗膜を溶解し、1層目の塗膜がフィルム状にちぢれ現象を起こします。弱溶剤系塗料や1液形塗料の場合は、2液形強溶剤系塗料に比べて発生しにくい現象ですが、1液形でも反応硬化(自己架橋)タイプの塗料や、下塗りや既存塗膜が弱溶剤に溶解する場合は、同様の現象を生じる場合があります。塗り重ね時間や膜厚、希釈、層間の水分などの要因が複合的に影響しますので、既存塗膜が弱溶剤で溶解する場合は、水系塗料を選定する、ちぢみを生じる恐れがある場合は、2回目を追いかけ塗りするなどのケースバイケースでの対応が必要となります。 |
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